介護職の仕事は「ありがとう」がもらえる素敵な職業ですが、その裏では身体的・精神的ストレスと日々向き合っている方も少なくはありません。失礼ながら筆者も、ストレスと日々戦っております。
今回は、介護職が感じやすいストレスの主な原因と、それにどう対処して良いのか紹介していきますのでよろしくお願いします。
読み進めていくうちに「自分だけじゃなかったんだ」と感じられる内容の記事になればいいと思います。
ストレスの原因はどこにある?5つの主なポイント

人間関係のストレス
職場で最も多い悩みが「人間関係」です。介護の現場では、多職種・多世代のスタッフが協力して働くため、考え方や価値観の違いによる衝突が生まれやすいです。
- 上司との意思疎通がうまくいかない。
- 先輩からの無言の圧や指導がきつい
- チーム内・職員同士の派閥がある。
このような環境では、仕事そのものよりも「人間関係」によって心がすり減ってしまうケースもあります。
慢性的な人手不足と長時間労働
「あと1人いれば・・・」という状態が常態化している施設も少なくありません。その影響で次のような事が起こります。
- 急な出勤・シフト変更が発生しやすい
- 有休が取りにくい雰囲気
- 夜勤明けでも翌日の勤務がある
このような無理な働き方は、肉体的な疲労ではなく「自分の時間が持てない」という精神的なストレスを引き起こします。
身体的な負担とけがのリスク
入浴介助・移乗介助・排泄介助など、身体への負荷が大きい作業が日常的にあります。特に腰や膝への負担は深刻で、慢性的な痛みを抱える介護士も少なくはありません。
夜勤やシフト勤務によって生活リズムが乱れることも、身体にストレスを蓄積される原因にもなります。
利用者やご家族との関係性
介護の現場では、様々な利用者さん・ご家族との関りがあります。中には、コミュニケーションが難しかったり、強い言葉や行動に出る方もいます。
- 認知症による暴言・暴力
- ご家族からの一方的なクレーム
- ご家族からの理不尽な要望への対応
こうした対応に慣れないうちは、精神的に大きな負荷を感じやすいでしょう。
労働に見合わない待遇
重労働で精神的負担も大きいにも関わらず、給与水準が低い・評価制度が不透明という職場もあります。
「一生懸命やっても評価されない」「これ以上頑張れない」と感じてしまうとモチベーションも低下してしまいますね。
ストレスを乗り越えるためにできる対策
相談できる人・場所を見つけよう
とにかくストレスを抱え込まないことが大切です。信頼できる同僚や上司がいれば、まずは相談してみましょう。もし職場内に話しにくい場合は、外部の介護相談窓口やSNSを活用するのも一つの手段です。
自分のケアを忘れない
介護職は「他人のケア」に追われがちですが、自分自身のケアも忘れてはいけません。十分な睡眠・バランスの良い食事・軽い運動など、日常に小さな【整え】を取り入れてみましょう。
「無理をしない」が長続きのコツ
介護業務を全部1人でやろうとしない。「できないこと」は「悪いこと」ではないです。人に頼る・業務を分担することで、少しは余裕のある働き方が実現します。
転職や職場環境を変えるという選択肢
今の職場が自分に合わない。環境が改善されていないと感じたら、思い切って職場を変えることも1つの選択肢です。訪問介護やデイサービス、夜勤のない職場など様々な働き方もあります。
こひなちゃんからのアドバイス

頑張り屋さんほど、ストレスをため込んでしまうんだよ。
でもね、介護の仕事って『自分を大切にすること』が、結局周りの為にもなるんですよ。
辛いときには深呼吸をして「今日はよく頑張ったね」って自分を褒めてみることも大事なんんだよ!
毎日頑張らなくてもいいんだよ。頑張らない日があってもいいんだよ。
まとめ:ストレスに負けない介護士になるために
介護の現場は感情の起伏が激しく、決して楽な仕事ではありません。ですが、同時に「人の人生に寄り添う」というかけがえのない価値があります。
だからこそ、自分の気持ちや身体に無理をさせないことが何よりも大切です。誰かのケアをする前に、まずは、自分自身を大切にしてくださいね。